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Yoga for Dummies そのほか

さて、for Dummies のヨガも買ってしまった。Basic Yoga Workout / Beyond Basic Yoga のセットで安かったので・・ 猛然と初心者に親切なビデオですね。先生の美人度と好感度はほぼ満点です。私には、Beyond Basic の方がちょうどいいけれども。ただ説明が多いので、ちょっと時間がかかる(50分)。パワーヨガではなく普通のヨガなのであまり疲れない。実際にビデオを流しながらやるには、ロドニー師匠みたいにどんどん先へ進んでいくビデオの方がいいのだが、そうすると反面そのポーズをあらかじめ知っている必要があるということで、それは経験者向きになるだろう。べつに英語のビデオの紹介なんてしてもしかたないけれども、これは私自身の覚え書きである。ロドニー師匠のもまた「Back Care」と「Abs」の二つも買ってしまったけど、見るのはこれからである。もちろん全部毎日やるわけではなくて、いろいろそろえて気分に応じて使い分けるというつもりである。しかしこう集まってくるとまた「楊式太極拳」みたいにリストを作れそうだ。だがヨガのビデオはまだまだ多い(べつに集めるつもりはない。このくらいでいいかな、と思っている)。

今日は後期の授業開始日で、ひさびさだったが、まず無事にスタート。
ヨガとか身体技法によって「中心感覚」を養うと、人前で話すなどというときにも精神的パワーがついてくるような気がしないでもない。

今回は、私自身が現象学に興味をもっているので、現象学のエッセンスをまず話そうということにしたが、これがもっとも難解である。まずは「マッハの絵」から入ることにした。これは谷徹の本にあるものだが・・ 現象学から深層心理学を見るとどうなるかという話に続いていく予定。私としても一つのまとまりが見え始めているので、この講義の内容を書き下ろしにしていく見通しをつけたい。

またも現象学三大解説書(と、私が呼んでいる)『フッサール 起源への哲学』『現象学ことはじめ』そして『これが現象学だ』を読み直しつつある(これよりちょっとむずかしいのが新田義弘の『意味と生命』だ)。もちろんこれを読んだからといって、コアのところまではわからないが、少なくとも現在到達しているフロンティアは見えてくるのだ。つまり、そこまでが哲学、そこから先は神秘学、という境界線がいまどこにあるのか、ということだ。これが見えてきたのが大きかったのである。で、私はそのフロンティアをさらに先に進むというだけである。このように現象学をステップとして未知の領界に進むが(といっても神秘学的伝統では既に踏破されているが――ここでいう神秘学的伝統とは、キリスト教神秘主義や仏教思想も含んでの意味である)。それはたぶん、ウィルバーというよりはシュタイナーに近いものになるだろう(べつにウィルバーを目の敵にしているわけではないが、あれは「最も確実な基盤」を「現象すること」におかず、超越的な宇宙原理に求めているので、理論構成の手法自体が基本的に伝統的な形而上学なのである。それと近代心理学をドッキングさせるというねらいである。しかし私は、「最も確実な基盤」を、「いま、私に世界が現象していること」に置くというデカルト的な伝統に定位して、そこからあらゆる体験や世界次元の多次元性を導こうとしている。そのような方向性の違いということである。私も『魂のロゴス』では、「普遍神学」的な立場から論じていたし、それが間違いということではないが、少し異なる「話の進め方」を考えてみようというのである)。つまりは「世界の地平性」を根拠として「世界の多次元性」の論へ向かうということである。

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Comments

SH自己コメント

ピラティスだが、いちおう本も用意しておくか・・ということで、英語ものでは評判がよさそうだった The Pilates Body ってのを買ってみた。まあ、たしかに本だけでは要領がわからないと思うが、補足説明を得るという目的では本も有益である。日本語のでは、本屋でざっと見た限りでは(数種類しかなかったが)笠谷房子の『シンプルピラティス』ってのがCDもついててよさそうだったが・・日本で評判の高いらしいステファン・メルモンの本は見れなかったので、なんともいえない。こういうのは最初はビデオ・DVD(テキストとセットになっているとなおいいかも)から入って、もっと詳しいことを知りたくなったときに本を買う、という感じでよいかもしれない。私は、頭で理解しないと先へ進めないというタイプではなく(そう誤解する人もいるが)、まずはやってみる、というやり方が多い。

ウィルバーとシュタイナーの違いについてのSHさんの見解、何か強く閃くものを感じました。来週末、サイコシンセシスの視点から実践するボディ・ワークについてのワークショップに参加する予定で、これを機にシュタイナーももっと読んでみようと思っています。

SHより>MMさんへ

時々メールをくださるあのMMさんですか? いつも、なかなか返答がむずかしいので、失礼していますが・・

上の文章は誤解を招きますが、べつに、シュタイナーが現象学的だっていうわけじゃないですね。
ウィルバーについての私の批判点は、「トランスパーソナル大批判」にまとめられています。もっとも、トラパ全般を批判しているわけではありません。
要するに、神秘学的伝統がもっていた「深み」にはまだ到達していないのではないか、という、「どこまで深く到達したのか」というポイントが、いちばん大きなことだと思います。理論がどうこう、というより先に、まず、「ウィルバーは悟っているのか?」、これが根本的な問いです。それは読者それぞれが「サニワ」することだと思います。もし悟っていないのに、「これが悟りの世界だ」と主張しているとすれば、それは大いなる「騙り」になってしまいますからね。私は、ウィルバーのいっている悟りは、本当ではないと直観してます。それが根本的な動機です。サニワとは知性だけでなく、実存をかけた選択だと思います。

SHによる注

サニワ【審神】
古代社会において、巫女・シャーマンなどが神霊とコンタクトする際、その神霊が真実のものであるか、それとも邪霊であるのかを判断すること。サニワの必要性は「新約聖書」にも書かれている。この意味から転じて、「霊的なことがらについての言明や体験が真正なものであるかどうかを判断する」という意味にも用いる。サニワは、知性、感性、想像力、霊的感覚など、総合的な力を必要とする。

こんにちは、こちらでは初めましてですね。芳野です(といっても、ここでSHさんが紹介している芳野香さんとは何の関係もありませんので念のため。私はネットではいつもこのHNを使っているだけです)。

つい先程、久々にシュタイナーの「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」を再読しましたが、何度読んでもこの本には得るものが多いですね。いい意味で、教科書的です。

サニワは、私もSHさんと同様に「美」を感じるかどうか、深みがあるかどうかで判断していますね。この点で、カルトなどは全然だめです。
やはり、ここは理論うんぬんよりも直観的なものが大きいかな。

SHより>芳野さんへ

こんにちは。「いかにして・・」は私にとっても基本書です。「現代人にとっての霊的ワークの道はどういうものか?」ということをこれほど徹底的に追求した本はありませんね。日常生活を決して犠牲にしないで、という姿勢が貫かれています。・・とはいっても、私も実際にここに書いている行そのものをやっているわけではないんですが、基本的な考え方はずいぶん参考としてます。この本ではイメージ的な瞑想をすすめていますが、私もどちらかといえばそういうメソードにひかれるものがあります。

ただつけ加えることが許されるなら、現代人は相当にからだが悪くなっていますので(霊的観点から見て)、背骨や骨盤のゆがみを矯正する体操なども必須科目になると思います。

SHさん、返信ありがとうございます。いつも言葉足らずのコメントですみません。アメリカで大学院生活を始めて8年になるのですが、英語でもたいして書けないうえ、日本語力もないと痛感します。

サニワは英語では何と表現できるでしょうか。キリスト教だとペンテコスト的な体験と同等なものでしょうか。

私のウィルバーに対する興味は現代心理学の科学・唯物論・経験主義信仰に対する批判に使えるというところが大きいです。彼のやろうとしていることは菩薩心から来ているとは感じられますが、彼の悟りの程度については私にはまだ判断できません。

芳野さん、はじめまして。

「美」を感じるかどうか、深みを感じるかどうかという直感的なもの、についてですが、単に英訳すると全く同感なのですが(そういうふうに私も英語で表現したことがあるので)、スピリチュアルな次元でその「美」とは文化を超えて同じものとして体験できるのか、ということを考えてしまいます。それに、言語を使って表現する際、日本語の美的感覚と英語の美的感覚ははっきり違うので、そのことはウィルバーが日本語訳されると受けない理由のひとつかもしれないと思ったりもします。

アメリカ人の心理学者に対してスピリチュアリティの普遍性を表現しようとすると、キリスト教の社会・文化・政治的な抑圧の経験から反論されてしまって、今のところ私にできるのはウィルバーを頼って、ポストモダンの先にある普遍性について話そうとすることくらいで、それでも私の周り(カウンセリング心理学部)にはポストモダン的な思考ができればマシな方で、そこを超えていく思考を持った教授は皆無なので、どういう方向から説明すればいいやら、よく頭を抱えてしまいます。SHさんの現象学についての見解も参考にさせてもらって、リサーチの方法論の違いにつなげれば、取っ掛かりになるか、と考えているところです。

SHより>MMさんへ

こんにちは。ウィルバーが現代心理学の科学主義・唯物論批判に使えるとありますが、科学主義批判でしたら、もっと有効なものもあるのでは? 私が考える問題点は次のようなものです。

1.ウィルバーの理論は、最初に「宇宙原理」を前提としてそこからのトポロジー的展開として世界諸次元を導く構成を取っているが、これは基本的に伝統形而上学の理論構成手法であり、近代的な知とは大きく前提が異なっている。

2.ウィルバーの霊的認識論は、「霊的諸次元は、霊的知覚器官の発達による『知覚』によって認識される」という立場に立つ。これは、神秘学的伝統(シュタイナーなど)と基本的な同じである。

なお上記の2点は、むしろ私がウィルバーを評価するポイントですが、このような基礎的なところで、彼の理論は近代的学問知とはまったく異なる前提に立っています。論述は論理的に見えますが、このように本質的には伝統形而上学・神秘学的な性質がありますので、近代知に骨の髄まで浸った人がウィルバーに説得される可能性は少ないと考えます。

ですので、近代知の唯物主義を超克するためには、むしろ、近代知の内部からそれを徹底させてその行きづまりを示す、という手法のほうが有効です。そのために有益なのは哲学の認識論だと思います。実は唯物主義などというものは、徹底して考えていないから陥るものなので、およそ知識の成立する基盤を徹底して考え抜けばそれを克服するのは簡単です。プロの哲学者で、素朴な唯物主義を信奉する人などいないはずでしょう。素朴唯物論的な思考など、すでにデカルトにおいて破られているものです。また科学基礎論、科学哲学といった分野に目を通されるのも一方です。

とはいうものの、根本的には、霊性について知性のみによって説得することは不可能です。スピリチュアルな心理学をやりたいなら、頑固な教授を説得することにエネルギーを使うより、CIISやITPなどに行くのが早いような気もしますが・・まあいろいろ事情があるのでしょうね。私は、人を変えようとするより、自分の道を確立することだ、という考えでいます。

それから私はサニワについて「美」のみを基準として考えているわけではありません。総合的な力が必要だといいましたよね。

追伸

サニワの英訳は、spiritual discernment でしょうか。
聖書にサニワのことが出ているのは、その当時はたいへん「霊言」現象が多くて、一体何がしゃべっているのか、聖霊なのか邪霊なのかを確認する必要があったからです。現代のペンテコステ運動はその当時と同じような現象が回帰していますね。日本ではあまりはやっていませんが、世界的には大現象です。
ただ、「イエスを救い主として言っていればそれは正しい霊である」というような簡単なものではないと思いますが・・ ペンテコステ運動ではサニワの必要は切実です。サニワに失敗すればその教会全体がカルトに化してしまいますから。現にそういう spiritual abuse が頻発しているともいわれています。

SHさん、ご丁寧な返信ありがとうございます。

いろいろな事情、の中には私に課せられた試練のようなものもあるのかもしれません。不可解であるのに確信できる衝動を感じることがあります。

まだまだ読めないでいる本が山積みです。ハイデガーのThe Basic Problems of Phenomenology もタイトルにピンときて買ってはみたものの読み切れないでいます。そのまえにデカルト・・・と考えると思わず溜息が出ました(笑)でも、とにかくもっと広く読まないと、と思います。

Discernment!サニワという言葉とは全く受ける印象が違いますが、その意味がよくわかりました。

今週末のサイコシンセシスのワークショップのテーマはボディ・ワークだったのですが、来年のミネソタでの大きな集まりのテーマは、エナジー・ワークです。現代心理学も引っ張りあげるような波を期待せずにはいられません。

SHより>MMさんへ

『現象学の根本諸問題』ですか! あれはむずかしいですよ。ここでも何度か書いてますが、斎藤慶典『フッサール 起源への哲学』がいいですよ。デカルトも斎藤さんの『デカルト』がいいです。

でもサイコシンセシスはもっとも霊的な心理学ですから、それでも十分ではないですか?

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