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マニアではないオーディオの話

私は音楽は聴くがオーディオマニアではない。あくまで自分好みのいい音で音楽を聴くために、最小限の知識はあった方が役に立つというだけのことである。昔、オーディオのことを書いたら、勘違いした人からメールが来たことがある。「いまはオーディオにお金を使う余裕がないので・・」などと、やんわり断るつもりで返信をすると、「私と同様、SHさんも高級オーディオを買うお金がないようですが、ご本がヒットして、いいオーディオが買えるようお祈りしております」という返事・・。何をこの失礼な若造が!! ものの言い方も知らんのか!! あくまで私がオーディオにこだわる人間だという固定観念から脱せないらしいが、こまったものである。はっきり言って、ハイエンドオーディオを追求する人なんか、私から見ればあっちへ行っちゃってる人種に見える。私が言うのは、ちょっといい音で音楽を聴きたくなって、そのへんのコンポじゃものたりない、かといってすごいお金をオーディオにかけるのでもなく、高級コンポよりもうちょっとプラスする程度の投資でいい音が手に入らないか・・・ということである。

それに近いコンセプトの本が、岩波アクティブ新書の『いい音が聴きたい』というやつで、これは「実用以上マニア未満のため」というふれこみである。コンセプトはいいが、ここですすめているものは、私から見ればまだまだマニアックすぎる世界だ。「オーディオに投資するのは給料の三ヶ月分が妥当であろう」などと、とんでもない妄言を書いている。それは一般人の世界ではない。私にいわせれば、ミニコンポのハイエンド――ONKYOのINTEC205あたりのことだが――が10万前後(MDデッキのぞく)だとするなら、その10万から15万程度の価格帯がオーディオ入門として妥当なラインである。よっぽどこだわる人でない限り、ふつうの音楽好きにとっては、その程度のもので十分な満足を得られる。ただ、セットものではなく単品をそれぞれそろえなければならないので、ちょっと調べなくてはならない。そのへんがめんどうくさいだけだ。

私が使っているスピーカーはタンノイのマーキュリーといういたって安いものであるが、音質的になかなか気に入っている。今は新型に変わってしまったらしいが、店によっては在庫処分品が安く売っている場合もある。私も研究室用にもう一つ買いたいのだが、また新しいスピーカーを探すよりは、この同じマーキュリーを安く買ってもいいかな、と考えている。何も知らない人はズバリ言った方がわかりやすいと思うのでそうしてしまうと、このタンノイの3~5万のスピーカーか、ボーズの125、B&WのDM601あたりに目をつけて、店で試聴して気に入った物を選べば間違いない。アンプは、マランツのPM6100か8100、デノンの390ってついてるやつにしなさい。CDプレーヤーも、マランツかデノンの3~6万くらいのものを聞き比べて買えばよし。私はマランツ派だが、そのへんは好みなので・・ このスピーカー、アンプ、CDプレーヤーのセットで10万くらいから買えるが、これはもう、10万円の高級コンポと比べても断然音がいいはずである。なお、スピーカーの床置きはバツなので、適当な場所がなければスピーカースタンドも必要アイテムである(これもびっくりするほど高いのがあるが、普通の人は1~2万のでいいと思う)。それと気をつけるべきポイントは、スピーカーケーブルと、CDプレーヤーとアンプを繋ぐオーディオケーブル(赤と白のやつ)は、あまり安いのは使うなということ。スピーカーケーブルは店で切り売りしているもの(といっても1mあたり千円のもので上々だが)、オーディオケーブルも一本数百円の安物でなくて、せめて3000円以上するオーディオ用のを選んでおくことだ(なおこうした専用のケーブル類には、信号の方向性が決められているので接続するときに注意が必要)。こんなわずかな投資でものすごく音質がよくなるのだからこれは知っておいて損はないこと。あと・・できれば電源タップをオーディオ用のを使う。これもかなり違う。こういうものにははてしなくオカルトに近いような数十万のもあったりするが、マニアでない人は1万円くらいので十分だ。ベルデンかオヤイデのものが買いやすいと思う。・・と、さしあたりこれだけ覚えておけば十分。あと、電源ケーブルを変えるなんてのもあるが最初からそこまでする必要はないだろう。ということで、もろもろ全部あわせても12~15万くらいの世界でしょう。こうして得られる音の世界は、コンポなどとはもうまったく質的に違うものなのです。はっきり言って、クラシック(に限らない、本格的な音楽)は、これ以下の音質で聴いても聴いたことにならないのではないだろうか。コンサートが一回5000~2万円くらいであることを思えば、この程度の投資はする価値があると思う。だしても総計20万で十分で、それ以上出す必要はなかろう、と私は思っている。そこはマニアの領域である。普通人は、10~20万の世界で十分である。ちょっとだけガイドがあればだれでも手を出せるものだ。薄型テレビの値段とくらべたら大したものではなかろう。

あっともう一つ知っておくべき知識がある。それはコンセントだ。コンセントの二つの穴は、よく見ると片方がちょっと長くなっている。それはこちらにアースが来ているのである。実はAV機器のプラグも、このアースを合わせた側に接続すると音質や画質が変わるのである。ある程度のオーディオ機器、たとえば私のもってるマランツのアンプでは、電源コードの片側に白い線が入っていて、これはそっち側がアースですよということを意味している。なので、その白い線の側を、コンセントのちょっと長い方の穴に差し込むのである。こういうしるしがついていない機械も多いので、そういうときは向きをひっくり返して音を聞き比べ、いい方を選ぶことになる(あんまり違いがわからないこともあるが)。これは決して「信ずる者は救われる」の世界ではなく、たしかに音質の違いが出る場合があるのだ。コンセントはどっちに差しても同じではない、ということは覚えておいた方がいいのである。これはテレビやDVDの画質にもいえることだ。

最後にもう一度言っておくが私はけっしてオーディオマニアではない。多少の知識によって生活を少し豊かにしようという趣旨で、ちょっと調べたというだけのことである。

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