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ぶっとびではない話

このまえマーキュリーをすすめたが、実はもうマーキュリーは生産中止で、近くの店にあった在庫処分品もなくなっていたので、あてはずれ。その後継となるタンノイのフュージョンシリーズは、マーキュリーとは音の傾向が違っているときいて、どうしたものか。

私の聞く音楽は限られているが、その中にブルックナーがある。CDでは、ナクソス盤のティントナー指揮のものがもっぱら。これは欧米では評価が高く、ペンギンCDガイドでは「鍵印」(コレクション必須アイテムを表す)がついている。ことブルックナーに関しては、日本と欧米での評価に著しいギャップがあり、欧米ではとっくに廃盤になったCDを神懸かり的に崇拝する一部ヒョウロンカに踊らされているところがあるようだ。
ティントナーの演奏はまあ透明、純粋といった「ピュア系」の音とでもいえるだろうか。最近、1番・2番をかけている。これは3番以降ほどの完成度が曲自体にないので、演奏会でイスに固定されて聴くにはいささかつらそうだが、BGM的に流してブルックナー的気分に浸るにはよさそうだ。曲自体のパワーがありすぎると「ながら」的に仕事をやったりはできなくなるので、ほどほどがよいのだ。ともあれ私の好みには合致してるピュア系ブルックナーはこちら。値段も安い。「00番」までついていて、いろいろと初稿などを使っているらしい、そういう細かいことは私はよく知らない。
Bruckner: The Complete Symphonies, Tintner, Naxos.
しかしこれだけでなく、ヨッフムの全集なども買おうかとも思っている。

それにしても・・最近、スピリチュアル系のことが書けなくなっていると感じている。というのは、書いてもどのみち人にはわからないし、またどういう誤解をされるかわからないということがある。それなりに、頭がおかしくて言っているのではないことを示すための防御壁を構築した上で言わねばならないこともある。
まあ、宗教とか、スピリチュアルということの基本は、自分が地球人であることを否定することから始まる、と私は思っている。自分は地球に来ているのであって、地球に属しているわけではない(ただしここで言う「地球」とは一般的な意味であり、『魂のロゴス』で示唆したような、人間には見えない多重次元を包括したある宇宙領域のことだと理解すれば、また話は違う。『魂のロゴス』のその部分をどれだけの人が理解したのかはわからないが)。実を言えば最近の私は、自分が地球に来る以前のことをほんの少しずつ思い出しつつある、という感じなのだが、またこういうことを言えばものすごい「ぶっとび」であると思われるであろう。地球人であるということは、自分が宇宙から来ていることを忘れているというのがノーマルな状態なのだからそれはしかたがなかろうが、そのような、地球人としての存在形態に固着している状態を破らなければ宗教も何もないのだ。これはけっしてぶっとびの異世界に行ってしまっているということではない。自分とはどういう存在であるのかという自覚のことを言っている。プラトンが「魂が知っていることを思い出せばよいのだ」と言ったのはそういうことであり、大哲学者や宗教家が言っていることと少しも違わない、きわめてあたりまえのことを言いたいだけなのだが、要するにそれが本当にはどういうことであるか経験的に理解できない人がほとんどなので、それをストレートに言うとぶっとびだと思われてしまう。

とはいっても、マスローによる至高体験の研究をまつまでもなく、そうした経験は、偶然的、時折にはだれでもあることだ。問題は、その意義を理解し、そしていつでもその状態に帰れるようにしていく「スキル」である。齋藤孝のことばでいえば「技化」であろう。名曲、名作と言われるものは、ある程度そのような反復を可能にするのではなかろうか?
名曲、名作というのは個人の意識的努力だけではできない。それは「できてしまう」ものであろう。
メンデルスゾーンの有名な歌曲「歌の翼に」は、ふつうに聴いても美しい曲だとだれしも思うだろうが、演奏によっては、きわめて霊的な感覚がしてくる。歌詞を見てもわかるが、この曲は魂において存在するある美しい世界への憧れを歌っているもの。これはまさに、私たちが地球に来る前の世界を思い出しているのだろう、と感じる。またよく考えれば、私たちはべつにそこを去ってしまっているわけではなく、私たちの一部はいつでもそこに存在しつづけてもいるわけだ。そういうことを単に理屈ではなく、まったくそうだと心から感じることができる魂の状態とはどういうものなのか、どうすればそこへ自由に入れることができるのか、それが問題ではないか。
「歌の翼に」のCDは山とあるが、私はバーバラ・ボニーの歌唱に特別なものを感じる。ありていにいえばちょっと「入ってるな」という感じである。何が? といわれると困るが・・ どんな演奏でもある程度は感じるが、これはちょっと別で、すごく深いところに到達している感じがする。お値段も1050円である。
歌の翼に~清らかな歌 バーバラ・ボニー

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