身体意識
さて、この前の Osho Zen Tarot だがなかなかはまり気味。このデッキは相当なものだ。エネルギーがある。スピリチュアル・ワークをしている人には最適でしょうね。
つづいて高岡英夫の本、『からだには希望がある』と、『からだにはココロがある』を読んだ。この『希望』の方にはまだ、ゆる体操が「ぞゆる・ほゆる・きゆる」の三種類しか出ていないので、今のようなゆる体操のシステムができてきたのはそれ以降か。実は私も最近ゆる体操をかなりやっていて、特に「ゴールデンセット」などと呼ばれる寝ゆる三点セットを毎日ある程度の時間している。それでわかるのは、深部筋肉、特に腸腰筋というのがこっているということ。このコリを徹底してほぐす。この筋肉は確かにピラティスでも鍛えるものだが、ピラティスは呼吸法などもあって、全くの身体トレーニングの初心者は習いに行かないとできないと思う。その点このゆる体操はよくできたシステムである。
『ココロ』の方はかなりセンターについて語っていて、センターの身体意識は宇宙の気と関係しているということまで言っている。周知のように、ヨーガの世界モデルでは微細エネルギーシステムというものがあって、センターというのはスシュムナと呼ばれるエネルギー軸である。気功でも「中脈」と呼ばれているもので、禅密功なんかはそのセンター軸で気を通していく。高岡英夫もそういうことは知っているように思われるが、そこまではまだ書いていない。彼のシステムは現代の常識から一歩か二歩先のところで、そこからさらに数歩進んだところに、ヨーガのチャクラシステムや、バーバラ・ブレナンのヒーリングみたいな世界があるわけだが・・。自分の実践でわかっている世界と、世間へ出していくものとはおのずから違うということが高岡の場合にもあるような気がするが? ともあれ、センターや丹田というコンセプトは、おそろしく奥深い、人間存在の秘密に関することがらのほんの入口なのだろう。