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「海辺のカフカ」とボーズ(無関係)

さて、「海辺のカフカ」。結論から言えば、これはものすごい傑作である。おそらく、世界文学という基準でも一流の部類に入るのではないだろうか。しかし、ふつうの小説しか読んでいない人がこれを読むと、かなり面くらうだろう。作者は外国の現代文学もかなり研究していることはたしかだ。そうでないとこういうふうには書けない。初期の作品だけ見て、「青春小説家」だとあまく見ているととんでもないのである(『ノルウェイの森』だって、私は「恋愛小説」というカテゴリーには入らないと思っているが)。もっとも、ではどういう小説なのかというとそれはたいへん説明がむずかしい。「現実」とは何かという問いもあるように見え、またギリシア悲劇のテーマが見え、また心の闇を探るようでもあり、きわめて多面的だ。この話を私たちの常識でつじつまをあわせようとすると「どういうこと?」と、さっぱりわからなくなる。解釈をやめて、ただそういう話が自分の中を通り過ぎていったという経験を受けとめればよいことかもしれない。この作品の提示する問いはかなり深いので、それはつまり「生きるというのはどういうことなのか」ということだと感じたのだが。これはほんとにすごい小説である。ストーリーの展開や登場人物の面白さも申し分ない。あんまり書くとネタバレになるので控えておく。しかし私の周囲には「海辺のカフカ」について論じ合うような人間はひとりもいないのは残念だ。とにかく本を読まない人たちが多いので。

大学に持っていったボーズのスピーカーだが、どうもあんまり芳しくない。あまり満足できない音なので、これは好みに合わないのか、セッティングが悪いのか、あるいは中古なので本来の性能が出ていないのか、それはわからぬが・・このスピーカーはやはりオークションで売り払って買い替えようと思っている。いくら音楽をかけてもあまり楽しくないのだ。どうも一度いい音を聴いてしまうと、なかなか不満が出てくることが多い。ボーズのAM5IIIだが、27000円で売ります。と言ってもアドレスは公開してないので、知り合いだけになるが。

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