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村上春樹とクリス・ヴァン・オールズバーグ

「海辺のカフカ」のことをつらつら考えてみると、これってどうやら「世界の全体」を描こうとしているらしいな、と感ずる。つまり、複雑な世界を複雑なままメタファーとして表す。そういうことではなかろうか。そうして、その不可思議な世界の中における「生きる意志」のようなものを表現しているように見える。それってものすごく「魂」の問題なんじゃなかろうか。魂ってなにも、「死後世界」の話ばかりじゃない(だいたいこの新緑の輝かしい季節にあんまり死後のことなど考えたいムードじゃないがね)。魂とは生きる意志のことである。そうして記憶でもある。まあそういった読み方をしてもいいだろうね、この小説は(小説なんてどう読もうが勝手である。そういうものである)。

しかしこの、日常と超日常が交錯する雰囲気は、なんかクリス・ヴァン・オールズバーグの絵本に似ていない? たとえば「ハリス・バーディックの謎」とかさ。・・と思ったら! 村上春樹、オールズバーグの絵本をかたっぱしから翻訳してたんですね。知らんかった!(わしゃ英語版で読むからね)

「ジュマンジ」とかも有名やけどわし「ハリス・バーディックの謎」が好きでんねん。何度見ても見飽きませんな。
翻訳してるってことはふつうに考えればその作家が好きだっていうことだよね(彼が翻訳をするのは生活のためではないだろうから)。そうすると「海辺のカフカ」の雰囲気もなんとなくわかってきますな。なんというかね、日常の現実というものは実に広大なる未知に取り囲まれているんである、世界とは深い謎なんであるという基本的な感性つうのがね、あるように思うんで、そこは私としても深く共感しますな。

次はひとつ「ねじまき鳥クロニクル」を読破しようと思っている(すぐとはかぎらないが)。

というわけで、これいいよ。

4309261353ハリス・バーディックの謎
Chris Van Allsburg


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