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プロティノスと瞑想ヨーガと村上春樹

「今読んでいる本は?」と聞かれて、「プロティノスと瞑想ヨーガの本と村上春樹」と答えたら呆れられてしまったが、どうして、けっこう内的関連のある組み合わせだと思うがねえ・・ プロティノスとヨーガの関連については前々回に書いたので、村上春樹。

いや案の定、その質問した人は一冊も村上春樹を読んでなかったわけだが、やっぱり読んだことのない人、あるいは、初期の作品しか知らないという人は、村上春樹といえば軽めの青春小説を書く人だというイメージがあるんですかね。いや私もしばらく前まではそうだったわけで。ところがとんでもないのね。最近の作品は、意識とか現実とか、世界の構造とか、そういうことを考えている。だいたい『海辺のカフカ』だって、だいたい、カフカですよ。カフカってどういう作品を書いたのかくらい知らなくちゃ論じられませんわね。つまり世界とは不可解であるというか、巨大な謎であるということなわけだ(と、こう言ってしまうとそこに失われるものがあることは百も承知で書いていることはご理解願いたい)。でも現代文学って得てして難解なものだが、村上春樹はストーリーとしてもひじょうに面白く読ませるという才覚がある。それにしても、小説では次々と不思議なことが出てくる。普通のミステリー小説だと、最後まで読むと「そういうことだったのか」とすべての謎が解決するわけだが、村上春樹は最後まで読んでもいっこうに解決しない。いったいことはどういうことだったのか、と合理的に解釈しようとしても拒否される・・そこがまあ、現代文学だということなんである。

『海辺のカフカ』につづいて、『ねじまき鳥クロニクル』を読んでるところだが、この二作も、私がこの五年くらい読んだ小説の中で、これほどおもしろいものはなかったと言ってもさしつかえない。ただ私は、文学に関しては、ただ鮮烈なるイメージと深い謎の感覚が自分の中を通過していけば、そういう経験だけで十分だと感じていて、それをさらに理性的な言葉で語り直したいという欲求を持たない(そういう欲求を持つ人が文芸評論家というものになるのだろうが)。というわけで、くわしいことはこれ以上書かない。まあ、おのおのがた、ご自由に読まるるがよかろう。

4101001413ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
村上 春樹


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