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ヒカルの碁のことなど

ちなみにオークションでは、「拳児」は11巻で1800円、「ヒカルの碁」は23巻で3100円でありました(送料別)。そんなにヒマじゃないのに、つい「ヒカルの碁」を読み返してしまう。私が好きなところは、塔矢名人と藤原佐為の対局のシーン。感動的ですらあります。武道と通じるものがある。藤原佐為というのは平安時代の碁の名手で、霊となってヒカルに取り付いたという設定。本因坊秀策も実は佐為だったという話。しかし「取り付く」という言葉から連想されるオドロオドロしいものは全くなく、佐為にはコミカルなところもあり、それでいて真剣勝負の時の顔つきがまた神々しいまでの気品がある。キャラクターとしては佐為がいちばん好きですね。それにしてもこのマンガ、絵が相当うまい。たいした画力である。ストーリーと絵を別の人がやっていたのがよかったのかな。

でもほんとは第17巻の、アキラとの対戦のところで終わりのはずなのだ。その前に伊角さんの中国修行なんかが入っているのは(引き延ばしによる)続編への伏線なのかもしれないし、秀策ゆかりの地をヒカルがめぐるというのもちょっと時間稼ぎのような感じもあったが・・? ほんと、商売の論理でむりに続編を書くことがなければ、もっと名作になったのにねえ・・と思うわけで。

芸事にしても武道にしても「極めよう」とすればそれは魂の世界になっていくのだなーと思う。スピというのは、「いかにも」というようなアッチの世界だけのことをいうのではない、ということだ(アッチを知ることも大切だが)。さて今度は「拳児」を読み返そう。「拳児」はとにかく、描こうとするものがすごく大きいというか、「志が高い」というカンジがする。

齋藤孝の『スポーツマンガの身体』は好著であるが、なぜ「拳児」をとりあげていないんですかねえ。ま、そこに出てくる「バガボンド」にしたってスポーツという枠には収まらないかもしれない。スポーツとは人為的に規定されたルールに基づく戦いだが、剣や拳法の世界にはそういう明確なものはない。相手が自分を殺しに来たら「何でもあり」になる。スポーツには命はかかってこない。それにしても武道の本質を描こうとしているという点では、「バガボンド」よりも「拳児」のほうが上回っているように思ったが。

そういえばこんな本を読んでみた。一つの考え方ではあろうが、なかなか参考になった。
現実に、「本物の太極拳」なんて日本にはほとんど存在はしていないのだなーと思う。中国が国家政策として推し進めた「太極拳の体操化」だが、そういう国策にのらずにやっている流派は中国には無数にあるはず。そういう制定拳の世界はあくまで本来の武術とは別物だろう。しかしそれはそれで、簡単に入門できるし、それなりに動きと気の相関を味わうことができるという長所もある。

4750201731太極拳の科学 (〔正〕)
陳 孺性


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