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本二題

なんか最近、読書メモのページと化してきた。

4056035024中国武術の本 幻の拳法と奇跡の技の探究
藤巻 一保 松田 隆智


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学研ブックスエソテリカの一冊で、このシリーズの基本的なフォーマットの通りに作られている。有名な武術家の列伝、各武術解説、最後には実践編、それにいろいろインタビューなども織り交ぜ・・という感じだが、私は「拳児」を読んだ後だったのでかなり楽しめた。というのはこのマンガの登場人物のモデル、実物や各拳法などがたくさん登場してくるからだ。台湾の劉老師とか写真を見るとマンガにそっくりだし・・ 蘇老師も実在の人物でしたか。まあこれも、「拳児」の原作者である松田氏が監修しているのだから当然と言えば当然か。巻頭の松田氏へのロングインタビューは、「拳児」の背景をうかがわせて興味深い。「武術には精神性はない。武術の道を行き着いたところに精神の世界がある」という意味のことを言っていたが、なかなか意味深長だ。ほかならぬ松田氏が「武術とは戦いのための技術に過ぎず、それ自体には精神性はない」と断言しているのは重い意味がありそうだ。

この本によると楊式太極拳の楊露禅も、実戦としては陳式太極拳を教えており、楊式は文人に教えるためのものだった、ということだが・・ 私は楊式をやっているが、これがどこまで実践的な拳法たりうるのか、正直言うとまだよくわからない。たしかに、内部の勁力を強めればそれなりのパワーは持ちうるであろうが、私がやっているものはあくまで「武術のマネをすることによって気の力を強める」という段階のものであろう。

4434044303気功革命―癒す力を呼び覚ます
盛 鶴延


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『気功法の本』の巻末に出ていた盛老師の気功法にかなりのパワーを感じたので買ってみたが、これは期待以上である。私もずいぶん気功関係の本をたくさん見てきているが、明らかに、気功法の本としては他を圧してダントツに優れたものである、と断言することをためらわない。そのくらいよかった。どこがいいのかといえば、ほかの本はだいたい気功の原則と、あとはやり方の説明が出ているくらいのものが多いのだが、この本では具体的なイメージの持ち方と、そこで出てくる「気感」をどう広げていくかということの説明が詳しいのである。こういうことはふつうは本には書かず、弟子にだけ教えてくれるものであるらしいが・・ 「秘伝を惜しげもなく公開している」というのは決してウソではない。というのも、上の『中国武術の本』にも出てきたが、実際に、秘伝といわれているものは何か特別に難しい秘法のようなものではなく、ちょっとしたイメージの持ち方のようなことを教えてくれるものであるらしいのである。それは言われてみればどうということもないものだが、しかし言われなければ決して気づかない種類のもので、それを意識してやると練功の質がぐーんとアップしていくというようなものであるようだ。例えばその『中国武術の本』では、「馬歩で立つときにある臓器の位置を意識する」ということが秘伝だったという話が載っている(何の臓器かは本で公開するはずがないが)。『気功革命』ではたしかにそういう感じのコツのような情報がいろいろと載っている。その価値はたぶん、多少気功をやってきた人のほうがよくわかるのかもしれない。ともあれここから気功に入門するのも理想的だし、またこれまで多少気功に親しんできているが、どうも今ひとつよくつかめないという人にも最適かなと思う。(気功師として優秀な人は盛老師のほかにもいろいろいると思う。ここでいうのは「気功法の本」としては最高レベルだということである)

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