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スピリチュアル臨床心理学

こんな本が送られてきた。

4916109988こころがよくわかるスピリチュアル臨床心理学
石川 勇一


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石川さんは相模女子大学で臨床心理学を教えているが、日本では数少ない「トランスパーソナル心理療法」を手がけている人である。そういえば私の訳した『忘れられた真理』を送ったことがあったので、ありがたくも新著を頂戴してしまったが、見るとこれは大変良い本に仕上がっている。まず基本的に臨床心理学の流れがよくわかるようにできていて、その上でスピリチュアリティーを心理療法ではどう受け止めるのか、ということが書いてある。江原啓之とか前世療法のことまで出ているのだが、それがなかなか、危ういテーマをうまくバランスよくまとめている感じである。これは、今まで当然あるべきでありながらなかった、「スピリチュアル心理学入門」の好著が誕生したと言えよう。「スピリチュアルということを心理学ではどう受け止めているのか」ということの現時点での到達点を理解することができる。

石川さんはセラピストであるので、基本的に、クライアントの中から出現してくる霊性をどう受け止めるのかという視点であり、クライアントが自らの世界観を探求することをサポートする、という立場である。これに対して私は思想の立場であるので、むしろ自分の世界理解を尖鋭に押し出していく、という行き方である。そういう違いはあるが、この心理学からの霊性へのアプローチは貴重な貢献であろう。心理学はあまりに一つの世界観のみに特化せず、個々人の霊性探求における「サポート役」を担えばよいと思う。ムキになって、心理学で人間の心、霊性をすべて理解してやろう、などと気張るとろくなことはない。石川さんはその点、心理学の限界もわきまえているし、心理学に対する過剰な思い込みが入っていないことには好感がもてる。

ともあれ、臨床心理学と霊性というテーマにおいてはこれからの議論の出発点たり得るものではないだろうか? という感想である。臨床心理学は霊性の代わりとなるものではない。ただ霊性探求をする人の「味方」をすることはできる、ということであろう。

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