本二題
「神との対話」シリーズの新刊、いよいよ発売ですな。
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このシリーズの中には、ちょっと、キリスト教国(特にアメリカ)向けのものもあって、日本にはいまいち合わなかったりするものもあるが(特にセックス問題へのコダワリ方は少し違和感を覚えるが)、やはり、いまの世の中でこれから発展していくべき「普遍的霊性」の一つの形を示すものとして、注目しないわけにはいかない。
最近のものも本当に「神との対話」で書いているのかどうかはよく知らない。たぶんそこが近代的知識人のひっかかるところで、近代的知性はすべて「人間外知性」の存在や、それとのコミュニケーションなどという可能性をあらかじめ排除しているのだから、「神との対話」シリーズを正面から受け止めて論じるなどということができるはずがないのだ。どうしても「はす」に構えざるを得ないだろう。その一線を踏みこえるかどうかというのが、私の立場と旧来のアカデミズムとの決定的な相違になるのかもしれない。今のところ人間外知性の存在を論じるためには「神学」というアプローチに分類されてしまうわけで、それなら、というのが「普遍神学」という『魂のロゴス』で出されたコンセプトというわけである(読んでない人は早く読みましょう)。
それから、スピリチュアル系で読んだのは、鈴木秀子の『臨死体験・生命の響き』である。これは昔、『神は人を何処へ導くのか』という題で出ていたものと内容的にかなりかぶる、というか、かなり同じで、加筆したという感じのものなのだが、もしその前著を読んでいない人がいたら、これは必読というものかもしれない。鈴木秀子という魂の核心がここに描かれていると思うので。これを読むと、なるほど、「天命」というものがあるのだ、ということが納得される。同時に、人を導いているある力があるということも感覚的にわかる。
この本を読み終わって残るものというのは、
光の世界は実在する。それに気づき、その世界へ向かっていくこと。
ただ、それしかない。
ということである。このメッセージは頭で理解することもできるが、どこまで深く「わかる」ことができるのか、それが問題なのであろう。
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