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彼方なるもの

高山辰雄の画集を見ていたのだが・・

どこかで見たような世界感覚だと思ったら、これは、村上春樹の「海辺のカフカ」に出てくる世界の感覚と似ているように思う。特に後半にある、四国の山奥にある「異界」とはこういう世界ではないかと思われる。

村上春樹といえば、このあいだ、「国境の南、太陽の西」という小説を読んだ。
これは、「海辺のカフカ」や「ねじまき鳥クロニクル」のような前衛的な小説にくらべれば、ごく「ふつう」に見える。
しかし、国境の南、太陽の西ということばは何をさしているのだろう。その、「彼方なるもの」とは?
日常と「謎」とはつねに隣り合わせに接しているのである。それを日々感じられるかという感性の問題である。

これも勝手に想像すると、是枝監督の「幻の光」という映画の感覚に近いのではないかとも思えた。

高山辰雄の絵はかなりディープである。
ムンクやルドン、ルソーなんかよりよっぽど優れた絵だと思う。

4051044041高山辰雄
学習研究社 1991-04

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