« ぶっ飛び思想が文化を創った? | Main | 津田真一仏教学をダシにして »

ロゴスの光

ギリシア教父について。宮本久雄『教父と愛智――ロゴス(言)をめぐって』(新世社)は名著である。いま、読み直しているが、教父の入門書としては最高かもしれない。これは宮本さんの最初の本のようだが、今は、日本では数少ない独創的な思想家として活躍している。この本、文章が美しい。霊的な光をことばにこめるというのは、勉強だけでは身につかない天賦の才能である。

また最近刊行された、『フィロカリア』第三巻(新世社)。これには証聖者マクシモスの「愛についての四百の断章」と「神学と受肉の摂理について」の七百の断章を収める。この本がなぜかめちゃくちゃに波動がいい。見ているだけで美しいオーラに陶然としてくるようである。「フィロカリア」は全五巻だが、この巻が最初の刊行である。

新世社なかなかやりますね・・例によって、アマゾンでは扱っていないが、楽天ブックスで買える。

アレキサンドリアからビザンチン、ロシアへとつづく神秘思想の流れ、それにエウリゲナやボナヴェントゥラなどの思想に、非常な美しさを覚えているこのごろである。それは、美しい霊的な光で宇宙全体が照らされている光景である。プラトン主義を同化した、神的ロゴスの輝きがはっきりと見えている。

ところでロゴスとは神なのだから、「魂のロゴス」という言い方は矛盾ではなかろうか?――という疑問は大変もっともである。そのへんは、あまり気にしていないというのが正直なところだが、魂は神的なロゴスを反映するものであり、魂の中のロゴス的な輝きは、神的ロゴスが投影されたものだと思う。もう少し整理したいが、あまり整理しすぎると霊的なエネルギーが失われるような気がするので、むずかしいところだ。しかし、私がぎりぎりのところでキリスト者ではないということが、ここにも反映されていると思う。

« ぶっ飛び思想が文化を創った? | Main | 津田真一仏教学をダシにして »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

September 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ