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ヘルメス学図書館に立ち寄る

まえにもちらっと見たことがあるが、Bibliotheca Hermetica というサイトの情報量はものすごい。新プラトン主義におけるアストラル・ボディについての文献など、レアな情報が山盛り。ここのご主人の専門はルネサンスから近世初期の科学史ということらしいが、この世界は知る人は知っていると思うが、実におもしろいテーマの宝庫である。つまりは近代によって完全にそぎ落とされてしまったオルターナティブの知の可能性に満ちている。しかも彼の、いかにも研究が楽しくてしかたがないという感じもなかなかである。

西洋の、近代合理主義ではない、自然哲学・神秘学の伝統を知っている人は、シュタイナーの思想なども突然でてきたものではなく、伏流としてあったものの再浮上なのだということがわかると思う。それが「オカルト」という、サブカルチャーに押しこめられざるを得なかったという近代意識こそが不幸なのである。

まさにこの21世紀の「現代思想」として、気、エーテル、アストラル体・・などのコンセプトを含んだセオリーを考えようという計画もあるのだが、このサイトの情報は大変有用である。西洋でも霊的エネルギーや霊的身体性についての伝統があったのである。

「人間は複数次元の微細身体を持つ」ということはナスル先生も明言していることである。要するに「オカルト」と思われていることを「本流」へ引き戻そうという野望なのである。そもそもそれがサブカルチャーに押しこめられていること自体がおかしいのである。

人体科学会ではさかんに湯浅泰雄の『身体論』を一生懸命読んでいる。しかし私にいわせればこの本はまだまだ近代からの遠慮がちな視線が存在するにすぎない。この本がかなり依拠しているベルクソンの心身論にしたって、結局は、「宇宙の第一原因」を定立することを排除するという前提の上で世界観を構築するという、「近代思想のお約束」の範囲内にあるからだ。しかしその定立なしには、気やエーテルなどの存在を論じる視点は不可能である。というようなことを最近考えている。

このサイトを見て早速、読みたい本が十数冊ピックアップされてしまった。当分退屈しない。

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