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ぶっ飛び思想家ヘーゲル? および『身体の宇宙性』など

さて、マギー先生によるヘーゲルとヘルメス主義の本、寝る間も惜しんで(朝寝はしたが)、読了してしまった。いや~面白すぎ。錬金術はおろかヨアキムのフィオーレ、カバラ、フリーメーソンまで何でもあり。しかもメスメリズムとサイキック現象までも!! ヘーゲルはこれらの現象も完全に肯定していた、とマギー先生は断言しておられる(マギーってmagieじゃないですよ(笑))。しかしヘルメス主義思想は「すべては奥深い次元ではつながっている」と言い切るのであるから、そのつながった次元においては、物理的時空における限界は超越するのは当然である。というわけで俄然、ヘーゲルに親近感がわいてきた私である(笑) いつのまにかヘーゲルというと「まじめの権化」みたいなイメージが持たれているが、哲学史上最大のぶっ飛び思想家であったというのが事実なのではないだろうか。つまり、もしかするとパラケルススみたいな人物であったのが、どういうわけか哲学史の主流とみなされることに成功したという不思議なケースだったのだ。こんなことを言うと加藤尚武センセなんて頭から火を噴いてぶっ倒れるかもしれません(笑)。しかし懸案のエーテル問題も、この研究書を読んで錬金術との関係が明らかになり、見事にクリアされたのであった。

ちなみにこの本は平井センセのHPに出ていたものではありません。・・が、そのHPを再発見して以来、Verbekeのプネウマ論だの、イアンブリコス、そして平井センセの本丸である種子の理論など、寝る間も惜しいような楽しい本ばかりで退屈するひまがありません。ところが早くも Verbekeの本が返却期限になってしまった。洋書古本サイトを見てもなかなか出てないんですよね。何とか手元に置きたいものだが・・

久々に湯浅泰雄『身体の宇宙性』を開いてみて、西洋のプネウマ論についてどのくらい書いてあるのか調べてみたら、ストアのことは書いてあるが、新プラトン主義はプロティノスだけで、新プラトン主義では身体性の問題は後退したとなっていた。どうも湯浅先生はVerbekeの本を参照していない。更にその後のヘルメス主義についての記述ももう一つ足りない。とはいうもののこの本はその名の通り「身体の宇宙性」についての東西思想の伝統がかなり詳しく出ており、こういうことに関心のある人は絶対に読んでおかねばならないものである(まったく思想史の基礎知識がない人は、その前に高校の「倫理」の参考書とか、『図解雑学・哲学』『哲学マップ』みたいな本を読んでおくべし。このブログを読んで半分もわからないというのは、おそらく基礎知識不足である。最近は高校で「倫理」をやらないというケースも多いらしい)。

↓読むべし

4000029363身体の宇宙性―東洋と西洋
湯浅 泰雄
岩波書店 1994-01

また、エゾテリスム思想―西洋隠秘学の系譜と、科学史の逆遠近法―ルネサンスの再評価も、お忘れなく。

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