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イタリア語中級編

この前も書いたように少しイタリア語の勉強中である。
選択科目のイタリア語初級をとったのは学部時代であるから、ずいぶん古い。その後、菅田正明『現代イタリア語入門』と興松明『現代イタリア語講座』は読んでいるから、基礎的なところは知っているはずである。それと、なんといってもラテン語系の語彙がフランス語と共通するところが多いので、語彙習得の手間がだんぜん楽である。逆にドイツ語などはむしろ語彙を増やすのにちょっと苦戦するところがある。

そういえば「リンガフォン・イタリア語」というのも買ったことがあるので、押し入れを探して引っ張り出してきた。この当時はイタリア語ブームの前で、かなりマイナー言語だった時代であり、リンガフォンも説明書が英語版である。しかもCDではなくカセットである(イタリア語がメジャーになったのは、NHKにイタリア語講座ができたあたりであろうか。中田の活躍も効いたかもしれないが)

このリンガフォンというもの、たしかに教材としてはいいのだがちょっと値段が高すぎるように思う。今だったらもっと安いのが出ている。英語ができるのだったら Living Language, フランス語なら Assimilなどのパックは一万円以下だし、今ならこちらにするだろう。英語の勉強にしても、アルクの通信講座の方が安くていいだろう。リンガフォンというのもブランド料というところもある。

私の場合、イタリア語の論文が読めるところへ早く持っていかねばならない。それでいうと役に立つ教材は『イタリア人が日本人によく聞く100の質問』である。これはけっこう濃い内容の日本紹介の文がみなイタリア語と日本語で示され、それを読み上げるCDが2枚ついているが、解説はない。この『100の質問シリーズ』は昔からあって、私はこれのドイツ語版とフランス語版も持っていた。その当時はカセットだったが、特にフランス語版はあまりに繰り返して聞いて、ついにテープがのびて使えなくなってしまった。語学テープをすり切れるまで聴いたというのは後にも先にもこれだけである。私がいまフランス語の論文をなんとか読めるのも、こういう勉強が過去にあってのことである。ドイツ語版はその後CD版になったのを買い直した。そのくらい、中級の者にはよい教材なのだが、このイタリア語版は版元品切れで、いま書店の棚にあるものが売れたら終わりである。私はあわてて、紀伊国屋の地方店から直送サービスで入手したのである。(なお、ちょっと言っておくと、松阪牛が「兵庫県」と書いてあるのは誤りである。それとこの100の質問シリーズでは、きまって、「日本の大学は入るのは難しいが卒業は簡単で、学生は四年間遊んでいる」などと書いてあるが、このような固定観念を持たれているのはちょっと困る。こういう本を書く40代以上の人が卒業した頃は、そうだったかもしれないが、現在はもっと学生に勉強させている。はっきり言ってうちの大学は、入試なんてきわめて簡単だが、授業についていくのはそれなりに大変である。親の世代がこういう観念を持っていると、勘違いした子どもが入学してくるので困るのである)

私の語学は、英語を除いて論文を読むことに特化しているので、フランス語にしても、簡単な日常語彙、たとえば「ホッチキス」や「ボールペン」を何と言うのかというようなことは知らない。そのような語は論文には決して出てこないが、フランス語やドイツ語にしてもいろいろ語彙の強化をする余地はある。

これは前に書いたことがあると思うが、高校時代はロシア文学にはまっていたので、ロシア語がやりたい言語であった。しかし将来性を考えてやめておいたのだった。ロシア語は初級文法を一通りやったはずだが、あまり記憶に残っていない。これは基本語彙の習得が不完全だったためだと思う。ロシア語の単語は西欧語との共通性がほとんどないので、全部を新たに覚えていかねばならない。しかし今でも、時間があればやりたいものである。そういえばこの夏休みには、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の新訳を読んでみようと思っている。

実は、20世紀のロシア霊性思想はきわめて面白いテーマである。そういう本をばりばり読めるロシア語力があれば、かなりのアドバンテージになるだろう。しかしそこまでたどり着くための時間と労力を思うと・・ である。その時間があればギリシア語の習得に使うか。悩むところである。

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