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イルカくんの示唆による、アトランティスおよび銀河連邦についての普遍神学的対話

と・・落ち着いてきたと思ったら、またもやイルカくんが・・
「アトランティスについて書いてみたら?」などと言っている。そんなぶっ飛びな・・と思ったが、「この前ヨーコちゃんが遊びに来たとき、アトランティスの話が出たでしょう。アトランティスをどう考えるかは『普遍神学』のよいケーススタディーになるよ」とイルカくんは言う。

たしかにヨーコちゃんは「アトランティスってほんとにあったんでしょうか?」というソボクな疑問を口にしたわけだが、その答えはなかなか容易ではない。つまり、

「まずもって、その『ほんとにある』というのは一体どういう意味なのだろうか?」という話から始まってしまうので、こうなるともうヨーコちゃんの理解の範囲を超えてしまうではないか。

そこで仕方なく、ここで、昔なつかしいマリコちゃんを召還して、普遍神学の一端を述べることにしよう。マリコちゃんは頭がいいからね。森本先生のもとで、すでに普遍神学をディープに研究しているし。
「いいね~ これは、次の本のエナジーの先取りだよ」とイルカくんが言っている。

どうもイルカくんは、次の本に登場したがっているようである。

「ではマリコちゃん、『ほんとにある』ものは何であるのか、この問いが最もむずかしいものであることは理解しているね」
「はい、森本先生もそう言ってましたから」
「つまり、『ほんとにある』と言うのは、ある意味では『私の意識』だけなのだ、ということも聞いているね」
「ええ」
「本当にあるのは『私の意識』しかない。しかしこれは真理の一面でしかないことも事実ではある。いま、私が経験している世界は、私の意識の中にある『時空構成』が埋め込まれているからこそ、存在するものとして現象している。そういう『時空構成』の存在に気がついたのは誰だったかな?」
「古くは仏教の唯識で、最近ではフッサールですね」
「けっこう。でもその『時空構成』はどこに由来しているのか、という問いは、現象学では解決できなかった。唯識ではそれを、阿頼耶識の中に蓄積されたカルマの種子による、と理解している。しかし、そう考えるだけでは不十分だ、という議論があったね」
「はい。それはあまりに個人レベルだけを見ている議論ではないか、という話が出ていました。むしろ、人類なら人類全体で、『時空構成』が共通している原因があるのだと」
「それが、『地球意識場』の仮定だったね」
「そうです。アニマ・テラエ(地球魂)と言っていました」
「それはつまり何か? といえば、それが私たち地球人の経験する基本的な時空構成、つまりは『マトリックス』を形成し、そういう認識構造を私たちの魂それぞれに刻印していることになる。その時空構造の中で、私たちは地球の過去、現在、未来があると理解している。しかし本当には、そのような時間は、その時空構造が座標を定めることにより、存在するように見えるだけだ。本当に実在するのは、『いま』しかないのだ」
「『いま』と『ここ』ですよね」
「さらに地球に存在すると思われるものすべては、この『地球意識場』にそのイデア的根拠を有している。私たちが地球にある何ものかを認識できるのは、それが共に『地球意識場』という同一の根拠を持っているからであり、基本的な構造の相同性をもつからなのだ」

ここでイルカくんが「ちょっと言葉がむずかしいよ~」と横やりを入れる。
どうも、相手がマリコちゃんだと、つい飛ばしてしまうのだ。

「で、早くアトランティスに入りなよ」とイルカくんが言うので、そろそろ核心に入ることにする。

「ところでマリコちゃん、ここは重要なとこなんだが、『地球意識場』が生み出している時空構成は、私たち人間が経験しているものが、唯一とは限らないのではないか、という考え方をしてみることはできないだろうか?」
「どういうことですか?」
「つまり地球意識場は、私たちが経験している『物質的時空構成』以外にも、『非物質的時空構成』を作り出しているという可能性を、排除することはできないと思うんだ」
「つまり、地球も多次元だということですか?」
「そう、その通り。地球という世界は、私たちが見ている地球世界が唯一のものではないんだよ。地球は、物質次元と非物質次元の双方で成立している世界領域なんだ。そしてたぶん、非物質次元は何層にも多次元に展開されていると思う。そして、私たち人間も、物質次元のみに生きているわけではないのだね。人間も多次元である。人間の根源は地球を越えた宇宙のコアにあるはずだが、さしあたってそこまでいかずとも、人間は地球の非物質次元に対応するような部分も持っているんだ。そうした非物質次元を認識する、いわゆる『微細知覚能力』も、人間は潜在的に持っている」
「個々の人間も、地球の物質次元と非物質次元の双方に生きている・・」
「そうなんだよ。私たちはいま物質次元の地球に生きていることは確かだが、魂のある部分では、地球の非物質次元にいるんだ。現に魂の一部はそこにいるんだよ。それがふだんは知覚できていないだけなんだ」
「それをひっくるめて地球人なんですね」
「そうだ・・ここでようやく、アトランティスの話に近づいてくるが・・」
「・・そういえばアトランティスの話でしたね」
「マリコちゃんまでそう言うなって・・つまりね、アトランティス神話が語っているものは、この物質次元の地球における『過去』に存在していたものではないだろう、と思うんだ。つまり、私たちが常識的に理解している『歴史』においては、アトランティスは実在しない」
「それははっきりしていますね」
「それが普通の意味の過去にあると考える人はちょっと問題だ。つまり、アトランティスは、現在の人類が理解しているような『時空構成』の中に位置づけられるものではないんだ」
「というと、その外に?」
「そうさ。アトランティスの神話は、プラトンも語っているほど、古くから知られた神話であり、それはおそらく、人類の『太古の記憶』を伝えているのではないか、という直観は、多くの人が持っていると思う。だがそれは、『この地球』の歴史ではないんだ」
「もう一つの地球?」
「・・そう言うと、いかにもぶっ飛びみたいだが・・地球意識場の中に含まれる、様々な時空構成の一つだ。それは現在の時空構成から見れば非物質領域に見える。しかし、現在の物質とは性質が違うにせよ、その領域にあっては、それなりに物質らしき存在があった(ように感じられた)かもしれないね。つまり、アトランティスは、そういう『もう一つの地球』に生きていた時の記憶かもしれないな、と思う」
「つまり人間は、違う次元に生きていたことがあるというわけですか」
「ある意味ではね・・すべての人間がそう、とは言えないと思うが、もしかするとその一部はね・・そういう領域にあった文明に住んでいて、その領域の文明が何らかの理由で崩壊して、地球意識場の中にある別の時空領域へと魂を移行させたことがあったのではないかな」
「魂が次元の旅をするのですか?」
「もともと魂は次元間を旅する存在だよ。そんなことはあたりまえじゃないか」(ここで、イルカくんが「おおぅ!」と歓声をあげた)
「魂はもともと地球にいたわけではないのですからね」
「魂はすべて宇宙のコアから来ているんだよ。その究極においてはね。しかし、地球意識場の中にもいろいろ次元があって、その次元間でも旅をする、と考えて何か不都合なことがあるかな?」
「銀河のある星から地球に来た魂もある――なんて話ほどぶっ飛びではありませんね。まあ、いい勝負かもしれませんけど」
「星から地球へ! だって地球から星々へと旅立つのも人間なんだから、その反対があってもよかろうじゃないか。この宇宙にある非物質的存在領域は無数だよ。地球意識場の中にいま住んでいるからって、未来永劫その引力圏に生きていることもないんだよ。それがむかし、仏教で『輪廻から解脱せよ』ということばで言われていたことだよ。つまり、地球意識場の範囲内で回っていないで、その圏内から離脱せよってことさ」
「そういう、非物質領域にあった文明というのは、ほかにもあるのでしょうか?」
「さあそれはね・・アトランティスの話にしたって、べつにそれが『証明』されたわけじゃなく、これは一つの解釈にすぎんしね。でも、非物質領域に知性的意識体が存在することを認めてしまえば、この宇宙にそういう文明が存在するというのは当然すぎるほど当然の推定だよね。そして、そのような非物質的文明と何らかの交流が、この地球物質領域という時空構成に存在する文明との間にあったからといって、べつにそれほどぶっ飛びとも思わないよ」
「先生の価値基準は、人とはちょっとずれますけど・・」
「森本先生も言っていたろう? この宇宙は、無限の意識場が互いに交流しあっている、巨大な『交響世界』なんだ。それが仏教において、インドラの網とか、華厳とかで表現されてきたことなんだよ。いまこの瞬間にも、私の意識場は、宇宙のさまざまなエネルギーとの共鳴のうちにあるんだ。だんだん敏感になると、それに気づいてくるよ」
「無限の交響・・」
「交響だよ。大調和だよ。それが、銀河の回転する壮大な響きなのさ」
「交響する意識場・・ですね」
「そうした無数の意識場がね、ある次元でつながっている、そういう次元もあるのさ。そこではみなが一つの意識場をつくるんだ。それがすごい光なんだよ。それがたぶん『銀河連邦』の名で呼ばれているものなんだ、と思えるんだ。それはSFの世界じゃない。宇宙の深奥にたしかにその銀河連邦があるのさ。その銀河連邦の壮大なる光を、人間もいつかは見ることになる。それが地球意識場の『開国』なのさ。そこに新しい時代が始まるんだよ。その時私たちも、その銀河のコアへと旅立つのさ」
「美しい物語ですね・・」

ここで、イルカくんの楽しげな笑い声が聞こえた。
「楽しいね~~」イルカくんはかなりごきげんだった。
「きょうはこんなところでいいかい?」と聞くと、「ま、そんなものかな」と言う。
ということなのでこの辺で終わりにする。
最後に、イルカくんいわく――「では、また会おう! でも、くれぐれも、あまりにマジメに受け取らないようにね」

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