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「哲学の歴史」

中公版「哲学の歴史」を少し買おうと思っていたら完全に忘れてしまった。こういうのって、私としてはアンビバレントな気分だ。というのは、こういう本を見ると、哲学というのはここまですごいのかというのと、人類の知の歴史なんてこの程度のものかい、という感覚とがわき上がってくる。どうしても西洋哲学系は基本として「人間が考える」ということを重視しすぎる。もちろん考えることは大切であるが、それ以上に、そういう「考えることが」がそもそも成立するような「土台としての魂の気分」がまったく語られていない。そういうことを語らないのが哲学だという「自明の前提」を疑ってほしいのに、誰も疑ってくれない。そこが哲学界というものに対する不信の原因でもある。

こういうオムニバス形式の概説は、だいたいにおいて「結局哲学というのはどういうものだったのか」という疑問に答えるものではない。こういう本は図書館で借りて必要なところだけ読むものであろう。近くの図書館になければリクエストすべし。

そういう意味ではこの前の「ヨーロッパ精神史入門」みたいな本がもっと必要である。

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