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最近の思想的興味

ひさびさに読んでみた。なかなか良書である。中世思想への入門としては非常にわかりやすい。

4560053626ヨーロッパ中世の哲学
エドワール・ジョノー 二宮 敬
白水社 1964-05

このあいだの買い込みでは、中世思想原典集成から『イスラーム哲学』と『フランシスコ学派』、それに『キリスト教神秘思想史』の第二巻・第三巻を買ってしまった。
こういう本は絶対に買って損はしないものである。解説書の類はお金とスペースの無駄になる可能性も高い。

むかしは、唯識思想がいちばん近いものと考えていたが、このところ、唯識はむしろ実践的な体系であって、宇宙構造の叙述としては不十分であるらしい、と感じてきた。かわって、ヘレニズムからヨーロッパ中世(東西の)の思想に興味を覚えてきた。

新プラトン派は当然として、ストア派の思想もかなりおもしろい。「プネウマ」満載である。
中世では、トマスに尊敬はいだくものの、近しいと思われるのはエウリゲナとボナヴェントゥラである。

つまりは、哲学的思考と神秘的(超感覚的)直観との融合による宇宙ヴィジョンというあり方に興味をいだくわけで、そういうものが多少とも存在したのはこの時代ではなかったかと思われるのだ。

東洋では、神秘的直観は多く存在したが、哲学的思考とは十分に結びついていないところもある。

また、近代の萌芽として、オッカムによって何が変わったのかというのも、かなり興味あるテーマである。

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