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意外といけてるインド哲学入門

立川武蔵の『はじめてのインド哲学』を読み直しはじめたけど、これかなりよいみたい。宮元啓一のにちょっと失望したあとだったので、あらためて見直したというか。「追求する姿勢」があるね。もっとも立川さんは別の本では、自己流で修行の実践をやって危ない世界を見た経験もちらっと書いていたので、それはちょっと引く要素ではあるが、このインド哲学論は一本筋が通っている感じ。それと、ラーマーヌジャやマドヴァなど、ヴェーダーンタの後代の展開も視野に入れていて、けっこう侮れないものがある。

少し見直したので、彼による、講談社メチエから出ている「ブッディスト・セオロジー」四部作なるものにもとりあえず目を通しておくべきかな、とも思う。いちおう、現代における形而上学の可能性というのをテーマとする立場からいえば、その方向における壮大な試行ではあろうと思うので、どういうものか知っておくのも礼儀か、とも思ったのである。

ともあれ、インド哲学入門に最適。「スピ本」ばかりじゃなくて、たまにはこういう伝統霊性についての本も読んでみてほしい。同じ著者による『ヨーガの哲学』もお勧め。

4061491237 はじめてのインド哲学 (講談社現代新書)
立川 武蔵
講談社 1992-11

昔懐かしい、杉浦康平によるヴィジュアルな表紙である。今もこれで売ってるのかしら?

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