上橋菜穂子のファンタジー
原稿があるので、夏休みといっても、そんなに自由な時間がたくさんあるわけではない。いつやってもいいという、フレックスではあるが・・
ちょいと息抜き、というつもりで、軽い気持ちで図書館から借りてきたのだが・・
始めると、なかなかやめられない。日本にこういうファンタジー小説があるなんて、驚きである。・・といって、かなり有名なんですけどね、実は(^_^;
精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) 上橋 菜穂子 偕成社 1996-07 |
見える世界と、見えない世界との均衡と秩序という世界観に立つので、スピリチュアル的に解釈することも可能だが、それよりまず物語としてひじょうに面白くできております。登場人物のイメージも鮮烈だし。これは萩尾望都以来の衝撃でした。
上橋菜穂子さんて、名前がいいですね~ なんかイメージとしては、里中満智子さんみたいな、知的で優美な美人、という感じがする。あるいは、写真を見ないで、ずっと幻想にふけっている方がいいのかもしれないが・・ どうなのでしょうね。彼女は、文化人類学者でもある、ということで、どうりで、神話や古代的な習俗のことを、よく知っていて書いているな、というのが、私にはある程度わかる。大学の准教授もしているようだが、しかし、大学教授の収入なんて、売れっ子作家にくらべれば微々たるもので、人が考えているほどひまではないので、作家専業になって今の二倍くらいの作品を書いてもらいたいような気もしますね~
この「守り人」シリーズは、全部で10巻もある。原稿からの逃避モードへの、厳しい誘惑である(笑)
実は私も・・そういう物語の才があればな~ と思うことがある。私に見えているヴィジョンを、存分に描くのだが・・