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ファンタジーの誘惑

しかしこの、バルサって、魅力的なキャラクターですねえ・・って、これは、上橋菜穂子「守り人」シリーズの話で、現在、鋭意、読破中であります・・

第二作『闇の守り人』は、なかなか、心理的な深さも持っていて、アーシュラ・ル・グウィンのゲド戦記「影との戦い」を連想させるところもある(ちなみにアニメ映画版「ゲド戦記」は失敗作だと思う。原作を読むべし)。

作中、異世界の感覚を描くところが、ひじょうに「体感的」に書かれていて、まったく観念的でない。かなり、そういう感覚が鋭敏な人だと思われる。一種の、そういうエネルギーを体感するということが「わかる」人なのだと思う。クレアセンシェンスの要素がある。もちろん作家なのでクレアボワヤンスが優位ではあるが(クレアオーディエンス優位の人は、作家というより詩人になるだろう)。

それから、女の人なのに、武術の戦いの描写がすごくリアルなのにも驚いた。

私は、今度の本でいちおう哲学については集成に達して、次には神話やファンタジーの世界にしばし遊ぼうか・・と計画しているのだが、実は、それほどきっちり分けられるというわけでもなく、すでに、この哲学入門の本のはずのものにも、ファンタジー的要素はかなり入りこんでしまうのだった。

はっきりいって、哲学で本当に大事なことは「行間」に書かれている。書いてある表面の意味だけに気を取られてはならない。いちばん大事なことは「書けない」のである。すべてそういう前提で読んでもらわねばならない。

現在の人類がつくりあげている常識という名の構築物からはまったく別個に存在している、ある宇宙からのエネルギーを、実際にこの行間に「宿す」ことができるかどうか、である。

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