金融危機のあおりで
金融危機などべつに関係ないと思っていたら・・なんと、
魚沼市の小出郷文化会館で11月2日に開かれる「うおぬま響きの森コンサートシリーズ」に出演予定だった「アイスランド交響楽団」が、同国の金融危機の影響で来日できなくなったことが15日、分かった。
同会館によると他の出演者に変更はなく、コンサートは開催。新たな団体の出演を調整している。
アイスランドは、世界的な金融危機の影響で銀行を事実上国有化。同楽団の銀行口座も凍結され、費用が引き出せなくなり、14日に来日中止を決めたという。
新潟日報2008年10月16日
というわけで、中止になってしまった。このコンサートはなんと、チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第二番、シベリウス・交響曲第五番という豪華版プログラムだったのだ。特にシベリウス五番は初の生演奏だったのだが・・ 代替公演はその後決まったが、とてもこのプログラムに匹敵するものではない。
しかたがないのでCDでラフマニノフを聴いてしまったが、しかしまあ、何という名曲であろうか、とあらためて思う。この高揚感というか、宇宙を漂っているような快感はなんともいいようがない。この曲を、うまい演奏で生演奏で聴いた時の陶酔感は、経験した人でなければわからない。
一生に一作でも、このような作品を残せたら、地球に生まれてきた甲斐があるというものではなかろうか。