« ひさびさに、ヘレヴェッヘのバッハ | Main | お知らせ: スピリチュアル哲学入門 »

『ユーラシアの神秘思想』

ひさびさにお勉強系の本を紹介・・ 『ユーラシアの神秘思想』という本は、その題の通り、伝統的な神秘思想の概説としてなかなか有用である。私も、講義ノートを作るのに参考にさせてもらっている。身体技法、占い、マントラ、武術・・など、近代合理主義では抑圧されてしまった文化が、どのように広まっていたのか、その基礎知識を要領よくまとめているというか。私も、ことがらとしては知っていることばかりではあるが、いろいろな事実関係などがこれ一冊でかなりチェックできるので便利である。もちろん、著者自身は、知的好奇心からこういうことをやっているので、「踏みこんだ人」ではないので、そこまでは期待しないように。この手の本は、西洋編では、ここでも何度か紹介した、『エゾテリスム思想』(文庫クセジュ)が定評あるものだが、アジア編となれば、今はこちらの本ということになるか。

いまの時点で「スピリチュアル」として広まっているいろいろな文化も、結局はほとんど伝統の中にその要素がある。そういうものの復興と新しい意味づけなのである。そのように、新しい「スピリチュアル文化」に関心のある人が、伝統文化についての基礎知識を得るのに、たいへん有効な本である。

著者は、ゾロアスター教の研究者として有名だが、こういう本を書いていたとは、最近まで知らなかったねえ。

4054018351 ユーラシアの神秘思想
岡田 明憲
学習研究社 2005-07-26

« ひさびさに、ヘレヴェッヘのバッハ | Main | お知らせ: スピリチュアル哲学入門 »

霊性思想」カテゴリの記事

September 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ